異材判別器
この装置は、電磁誘導試験法を用い、異材品・熱処理不良品・形状違い品の混入を検査する非破壊検査装置です。 検査条件の設定は自動化されており、初心者の方でも簡単に操作できます。特に、ベアリングや自動車部品など大量生産ラインの自動検査に最適です。 6つの励磁周波数と2種類の検波を用いることで、より高精度に異材判別や熱処理不良の検査が可能です。
従来の機器とは異なり、1回の検査で周波数の異なる最大6周波を励磁し、渦電流の表皮深さの違いによる影響を同時に測定します。
検出信号を各励磁周波数ごとに基本波成分と高調波成分に分けて処理することにより、12個のしきい値で判定しており、高速かつ高精度の検査が可能です。
検査結果の表示は、レベル表示画面と座標表示画面の2種類あります。
レベル表示画面は、良品しきい値からの距離を数値とヒストグラムで表示しており、直感的に判定結果がわかります。
座標表示画面は、各励磁周波数と信号処理の違いによる合計12種類のコイルインピーダンス変化をプロット表示し、測定結果のバラつき傾向を視覚的に確認することができます。
感度や判定しきい値などの検査条件は、良品マスターを通過させることにより自動作成されるので、簡単に条件登録できます。
しきい値枠の大きさは、標準偏差のσの値を増減して調整します。
確実な検査ができるように、センサー断線やCPU異常などの入出力端子を豊富にそろえています。
装置の詳細設定がむやみに変更できないように、管理者レベル専用のパスワード(4ケタ)を設定しています。検査条件の選択、ある程度の補正は誰でも可能ですが基本的な条件設定はパスワードで保護されます。
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コイル形式 | 相互誘導形/自己誘導形 |
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励磁力 | 時分割方式 22 Vp-p (max) 2.0 A (max) |
試験周波数 | 10, 19, 37, 75, 155, 310, 620, 1200, 2500, 5000, 6000, 7000, 8000, 9000, 10000 Hzのうち 6周波数を選択 |
感度設定範囲 | 0 dB - 102 dB(自動設定) |
信号処理 | 基本波(1F)、第3高調波(3F) |
表示器 | タッチパネル 10.4 TFTカラー液晶 |
処理能力 | 約 60 個/分 (検査周波数による) |
条件登録件数 | 400 件(メモリーに依存) |
判定モード | EG、手動 |
外部インターフェース | RS-232C |
制御入力 | EG、BAL、OPT |
制御出力 | OK、NG、TIM、OPE、SET、RUN |
使用環境 | 周囲温度: 5 ℃ - 40 ℃、湿度: 10 % - 85 % (結露無きこと) |
外形寸法 | W: 370 H: 222 D: 230 mm (突出部含まず) |
重量 | 約 8.5 kg |
電源 | AC 100 - 240 V ±10 %、50 / 60 Hz |
消費電力 | 約 90 VA |